■撮影記 2011年春
5/28は上毛電鉄の創立記念日です。今年は85周年ということでイベントが開催されました。平日金曜日ではありますが,幸いにして午前中は空いていますので出掛けることにしました。中央前橋より大胡へ向かいます。ここに来たのは昨年の秋以来。写真は85年前に建てられた駅舎です。国登録有形文化財。

駅前ではロータリの整備が行われていました。地元自治体による積極的な支援が行われているのがこの上毛電鉄の特徴です。この整備にも市からの補助が出ていることでしょう。

線路を挟んだ反対側には変電所があります。鉄筋コンクリート造りの建物で,昭和3年の開業当時のものです。周辺の鉄塔と共に登録有形文化財となっています。昭和初期らしいモダンなデザインです。

西桐生方にある荒砥川橋梁。こちらも登録有形文化財です。当初は,この先で分岐して本庄へ向かう本庄線も計画されていたそうです。もし開通していれば東京へのアクセス方法が大きく変わっていたでしょう。東武鉄道の目の敵になっていたに違いありません。
さて,電車庫(こちらも登録有形文化財…キリないな)の方に行くと,本日の一大イベントデハ101号の運転に向けて,件の電車が出庫していました。昭和3年川崎造船所製。こちらは群馬県産業遺産に登録されています。国内に現存する動態保存車としては最古の部類に入るとか。

入れ換えを行い2番線ホームに到着します。この日は平日であった為,通常のイベント運行でありがちな親子連れは0,同業者は20名ほどです。乗り込んでみても実に静か。これは走行音を録音する上では非常に好都合です。来てみて正解でした。

中央前橋までは15分ほど。途中赤坂で1人の乗客があった他は一切動きはなく,良い録音ができました。惜しむらくは全体的に下り基調で,力行時の唸りが長く楽しめなかった点です。西桐生行きに乗れば思う存分楽しめるのでしょうが,次は11時過ぎです。仕方なしに中央前橋駅を後にしました。(これは究極の方法として,7万円払って録音会するという手も…)

→世田谷線を歩く(1)

■撮影記
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