2010年春(1)春の都電を撮りに行く

東京都内に唯一残った路面電車、として何かと話題になる都電荒川線。しかし鉄道趣味的には、撮るのが難しい(特に路面区間)・録るのが難しい(前日共)路線として敬遠しがちでした。
こうもなったら開き直って、一般人的な視点で春の都電の楽しむことにしました。


まずは沿線随一の桜の名所飛鳥山にて下車。ここは様々な品種の樹が植えられており、比較的長い期間桜を楽しむことができるそうです。桜をバックに撮れて光線条件の比較的良い場所で待っていると、最新鋭の8800形と最古参の7000形の並びを撮影する事ができました。
続いて学習院下に移動します。神田川の方へ向けて歩いていると、背後から8500形がやって来ました。近頃まではこの車両が都電の中では最も新しい車両であったのですが、かれこれ登場から10年以上が経過していたのですね。
神田川を渡る鉄橋付近に到着です。ここ神田川も沿線有数の桜の名所ですが、こちらは品種がほぼ揃っているらしく3割程が散ってしまっていました。背後に見えるのは今更言うまでもなく、超高層ビルのサンシャイン60です。ちなみにきたうちは未だに中に入ったことがありません。
今度は桜の比重を高めて撮影してみます。この少し前に親子連れがやって来て、子どもが必死に手を振っていたのですが、それに運転士が応じるという実に微笑ましい光景が繰り広げられていました。
この後、三ノ輪橋まで行ったりしていましたが、どちらかというと録り中心であった為写真は割愛。

きたうちが好きな風景である鬼子母神前のS字カーブに行きました。目白通りをくぐってそこそこ急な坂をやって来る電車が何故か心象風景の中にあるのです。近頃は都市計画道路工事のせいで、折角の切通しが消えつつありますが、これも時代の流れ、仕方ありません。

日が暮れてしまう前に飛鳥山の歩道橋に移動しました。丁度よくやって来たのは9000系。東京市電をモチーフとしたレトロ調電車です。内装も木目、広告までレトロ基調と中々凝った車両であります。
シャッター速度が稼げないことは目に見えていたので、軽く流してみました。

2010年春(5)


撮影記
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